PCとUSB DACを接続するのに使うUSBケーブル。
USBケーブルは便利で万能ですが、オーディオとしては向かないと言われています。
理由はPCからのノイズが流入するためです。
では、一体どうしたらいいのでしょうか?
電源線と信号線
USBケーブルは電源線と信号線で構成されており、細かくは次のように4本の銅線が作られています。
1)Vbus(最大5v/500mA)
2)D+:データ信号用
3)D-:データ信号用
4)GND
電源線が1),4)になり、、一方の信号線が2),3)になります。
この電源線があるおかげで、PCからスマホの充電ができたり、小型の扇風機を回したりできるのです。
日常では便利ですが、オーディオ用途としてはPCからの悪質な電源を信号線と一緒に乗せて走っているので、データに電源由来のノイズが影響してしまいます。
対策
対策の一つとして、電源線と信号線を分離してしまうことが挙げられます。
私が最近購入した、JSPC製のUSBケーブル UOC3-Rでは信号線のみのケーブルで、電源はケーブルに取り付けられたプラグから給電するタイプになります。
写真のように信号線のみのケーブルです。
電源はifi iPowerですが、通常のUSBケーブルに比べて、SN比が高く、情報量も多いです。
今回追加で、電源とUSBケーブルの間に、DCラインコンディショナー DLC10を接続しました。
驚いたことに、さらにノイズが低減されて一層クリアな音に変わりました。
DACに給電する電源さえも音質にかなりの影響を与えるようです。
写真右下の四角い箱がDCラインコンディショナー DLC10です。
ちなみにらせん状のものが、ケーブルインシュレーターHelca1です。
USBケーブルは音対策のボトルネックになっているので、効果は大きいです。
USBアイソレーターとの比較
私が使っているUSBアイソレーター「USB-029H2-RP」との比較ですが、ほぼ互角の音質だと思います。
UOC3-Rとifi iPowerの組み合わせでは、USB-029H2-RPのほうがクリアですが、iPowerにDCラインコンディショナー DLC10を装着した途端に音の滲みが消え見透しが格段に良くなりました。
敢えて言うなら、「USB-029H2-RP」はややハイ上がりですが、鮮度や爽快感は上です。
一方、UOC3-Rのほうが耳に入る情報量が多く、粒立ちが良い気がします。
ちなみに、両方同時には使えませんでした。DACが認識しませんでした・・・。
以上、「USBケーブルをノイズ対策する(電源線と信号線)」でした。
上記で記載した、USBから流れる電源線と信号線を分離してくれる装置です。
廉価版:
High Speed(480Mbps)対応 USB2.0アイソレータ・工業仕様(USB-029H2)
RP:
良質なACアダプタです。
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