Daphile + piCorePlayerの組み合わせ

かなり前から音が良いと評判のDaphile

また、よく拝見しているブロガーさんからの評価が高かったpiCorePlayer

この2つを一緒に試してみました。

DaphileをLMSとして、piCorePlayerをレンダラーとすることによって、DDC/DACに送り出す構成です。

環境

DaphileにはLIVA Zという小型PCを用意しました。CPUはPentium、RAMは4GB、SSDは‎32 GBとスペックは高くないです。

piCorePlayerはラズパイ4を使用しました。

Daphile

インストール

以下からDaphileのインストールイメージをダウンロードします。

Daphile – Digital Music Convenience for Audiophiles
Daphile is an audiophile class music server & player OS – targeted to dedicated headless PC. It manages the bitperfect a...

ここではWindowsでの方法ですが、ダウンロードしたイメージファイルをUSBメモリーにコピーします。私はRufusというフリーソフトを使いました。

Daphile用のPCのFirst BootをUSBにして電源を切ります。

USBメモリーをPCに挿しこみ、起動します。

“Welcome to Daphile”の画面が表示されたら、F1キーを押します。

“Select Keyboard Layout”の画面が表示されたら、言語を選択します。2022年12月時点では日本語がないため私はEnglishを選びました。

Wi-Fiの画面が表示されます。

Connect Wifi : Enterを押してスキップします。
Configure static IP : ここでは固定アドレスは使わないのでnを押します。
Confirm setting : 上記設定を確認したらYを押します。

“Clear disk drive for Installation””の画面が表示されたら、初期化したいドライブを選びます。

PIN Codeが表示されたら、表示されている番号をそのまま入力します。

初期化が完了したら、Continueを選びます。

しばらくすると画面にIPアドレスが表示されるので、メモをします。

 

Daphile以外のPCやタブレットを開き、WebブラウザーにメモしたIPアドレスを入力し、アクセスします。

[Settings] – [System firmware]を選びます。

New Installationから、先程Daphile用のPCで初期化したドライブを選び、[Install]をクリックします。

[Save Settings]を押します。

元の画面に戻ったら、USBメモリを抜いて[Restart system]をクリックします。

再起動します。

以下の画面に戻ったら、インストールは成功です。

設定

インストールが終わった後の設定です。

まずは[Settings]タブをクリックします。

[Networking]

ネットワークを固定アドレスに変更します。(DHCPでよければスキップしてください。)

[Storage]

音源データの在りかを設定します。

NASに音源がある場合は、[Add new]から[Common Internet File System(cifs)]を選びます。

Remote targetにNASのIPアドレスと格納フォルダを入力します。IPアドレスと格納フォルダの間は/で区切ります。パスワードがあれば入力します。

[Save & Restart]で保存します。緑のチェックマークが出れば認識できたことになります。

 

piCorePlayer

インストール

SDカードと焼き付けるためのUSB型カードライターが必要です。

私はTranscend製を使用しています。

以下からイメージファイルをダウンロードします。

Downloads | piCorePlayer documentation

ここではWindowsでの方法ですが、ダウンロードしたイメージファイルをSDカードーにコピーします。私はWin32 Disk Imagerというフリーソフトを使いました。

SDカードをラズパイに挿し、ネットワークケーブル、USBケーブルを接続して、電源を入れます。

3~5分待ちます。

Daphileに戻って、画面の右下からレンダラーを[piCorePlayer]に選びます。

これでインストールは成功です。

設定

PCやタブレットを開き、Webブラウザーに以下のIPアドレスを入力し、アクセスします。

http://pcp.local

(補足)

Advanced IP Scannerというソフトを使って、ラズパイの固定IPアドレスを調べることができます。

その場合は、以下をブラウザに入力しアクセスします。

http://IPアドレス

 

[Squeezelite Setting]タブを開きます。

Audio output device settingsは[USB audio]を選び、[Save]をクリックします。

[Output setting]の右側にあるmore>をクリックします。

展開されたら、・hw:CARD=**,DEV=0をクリックします(**はDDC/DACによって表示が異なります。)。テキストボックスに自動で入力されます。

ALSA settingのバッファーサイズの値は、私は16にしました。試しに8を入力して再生しましたが、残念ながら私の環境では音が割れてしまい失敗しました。この辺りは、ご自分の環境によって変わりますので、数値を入れながら調整してください。

なお、DaphileのIPは自動で探索してくれるので入力不要です。固定で繋げたい人は、[LMS IP]にDaphileのIPアドレスを入力します。

DSDを聴く場合は、Device supports DSD/DoPに[10:u32be]を入力します。

[Save]をクリックします。

Main Pageに戻って、[Reboot]をクリックします。

Daphileに戻って、画面の右下からレンダラーを[piCorePlayer]に選びます。

音質

Daphileは鮮度が高く、ノイズが少ないです。また、力強さも兼ね備えています。

そしてpiCorePlayerをレンダラーに加えると、目が覚めるほどの鮮やかさです。

これが無料というのが信じられないです。

iPadのコントロールアプリもいくつかあるので、いずれ紹介したいです。

ただ、1つだけ問題があります。

Pluginを入れてTIDALを聴いたのですが、

音源は96 khz/24bitなのに、Daphileで44khz/16bitと表示されるのです。

TIDALはHifi Plusに加入しており、Roonではハイレゾ再生できていたのですが。。

この辺りは、もう少し調査してみます。

以上、「Daphile + piCorePlayerの組み合わせ」でした。

コメント

  1. pianori より:

    MSKさん、こんにちは。
    Daphile + PiCP は私も以前好んで使っていました。どちらも超軽量で、フリーとは思えないほど優秀ですよね。確かコントロールアプリはiPengを使っていました。
    PiCPはROONの出力先にもなるのですごく重宝しています。

    pianori

    • msk より:

      pianoriさん、こんにちは。

      実はPiCPはpianoriさんのブログの投稿を拝見して気になっていました。
      pianoriさんも以前はDaphile + PiCPを使っていたのですね。
      iPengは私も使っていたのですが、私のiPadと相性が悪くすぐに落ちてしまうので、今はSqueezePadを使っています。UI的に気に入っていたので、残念です。。

      ROONの出力先にもなりますよね。私も聴きましたが、Roon Bridgeで一番の音質だと思いました!

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